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Profile

菅野

菅 野 佐百合

  • 東北薬科大学 薬学部 製薬学科
    卒業
  • H13年度 薬剤師研修センター漢方薬生薬研修会 試問 合格
  • 薬局「秀ハーブラウンジ」
    取締役社長 管理薬剤師

■調剤業務に従事する傍ら、漢方薬・ハーブの研究を行う。
■自然療法・アロマテラピー・カウンセリング・フラワーエッセンスを学ぶ。
■漢方の希釈をマイペースで研究中。
著書に「超微量漢方パワーの奇跡」<廣済堂出版>、「難病を癒す免疫療法」(共著) <廣済堂出版>がある。

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2015年02月27日

驚かれるが暑がりも温活が必要

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経絡測定で調べると、暑がりでも温活(温める活動)が必要です。

よくいわれることは、熱と寒は同じ体の中で同時に起きているということ。
どこかに冷えがあると、同時にどこかに熱がある。
冷えを感じるか、熱を感じるか。
なかなか熱感が取れないとき、冷やすのではなく思いもよらないところを温めると、熱感がす~っと引きます。

男性で暑がりで発汗が多い人を経絡測定で調べると、体の芯を温める麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を選びました。
体格は、がっしりタイプ。
暑がり、汗っかきの人が、実は冷えていたのです。
見た目や、問診ではわかりにくいですね。

でもいろいろ考えると、確かに温活が必要。
まず、低体温。
そしてこれも低体温の人によくある心疾患の既往歴。

冷えていますね、と話すと、納得いかない表情。
そこで、中医学では冷え=血流障害ですよとお話しすると、
「冷えっていうのはわからないけれど、血流障害といわれると納得!」
と、腑に落ちた様子でした。

そういえばよくのぼせる人が、腹巻でお腹を温めたらのぼせにくくなったと話していました。

花粉症の人は、(私も含めて)おもしろいようにお腹が冷えています。
私事ですが、お腹と三陰交(内くるぶしの指4本上)を温め続けたら(ちょっと特別な腹巻と三陰交巻?)、脾経・腎経・肝経の循環が改善しました。
花粉症に当てはめて説明すると、脾経は免疫、腎経は水分代謝、肝経は副交感神経(自律神経)で、これらが調うと症状が出にくくなり、漢方も即効性が出ます。

友人で鼻グスグスの人に
「お腹冷えてるでしょ~」と、お気に入り三陰交巻を貸してあげたら、ものの10分で鼻が止まり「すごい!」

とにかくピンポイントの温活が基本!

2015年02月26日

ドーピング飲んではいけない漢方

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市販薬でドーピング違反のおそれ

柔道女子ロンドン五輪代表選手が市販の風邪薬を服用してドーピング違反の恐れで強化指定解除の危機にありますが・・・・。
禁止物質はメチルエフェドリンでした。
しかし禁止物質のエフェドリン類を含むものは、漢方薬にも多く存在します。
麻黄(まおう)の主成分はエフェドリンです。
風邪に効くと有名な葛根湯(かっこんとう)、鼻炎に効くと有名な小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、インフルエンザに効くといわれている麻黄湯(まおうとう)。
半夏(はんげ)も禁止物質のエフェドリン含有するので違反になります。
半夏が入る処方は、胃腸薬の半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、咳止めの半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)。
麻子仁(ましにん)はアサの種のなかみで、葉のように強い中枢作用物質のテトラヒドロカンナビノールを含まないといわれていますが、麻子仁を含む炙甘草湯(しゃかんぞうとう)、麻子仁丸は禁止です。

滋養強壮剤も禁止物質多数含有なので、要注意。

また、サプリメントは禁止物質を含有する物がぞろぞろあるので、よく調べないと大変!
特に胎盤由来成分は禁止物質です。

2014年版ドーピング防止ガイドブック(日本薬剤師会 長崎県薬剤師会 日本体育協会)によると
「漢方薬のTUE申請について:漢方薬が含有する禁止物質が特定できない場合TUE申請ができません。
TUEは物質を申請して、その物質に対して治療目的使用が認められます。漢方薬の方剤名は物質名ではありませんので、方剤名ではTUE申請はできません。」
TUE:治療目的使用に係る除外措置の手続き

東京オリンピックに向けて、選手をサポートするために、漢方薬の安易な使用は慎まないといけませんね。

2015年02月25日

花粉症の原因はコレ!

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今年は好成績です。

<長いお客様> 昨日から花粉症がでるようになって・・・。
私:お腹冷やしてませんか?
<長いお客様> あ~。昨日から温かいので、腹巻を着ていません。

てきめんですね!
漢方を調剤している間に三陰交を温めてもらったら、グスグスいう鼻の音が静かになりました。

今年は経絡測定でお腹の冷えに気づいたので、花粉症は好成績です。

以下の文献はお腹を温める苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)について。
「適応症 寒痰の喘咳で、咳嗽・呼吸困難・白色でうすい多量の痰・喘鳴・くしゃみ・鼻水・冷えなどの症候。(中医処方解説 伊藤 良 山本 巌 監修 神戸中医学研究会 編著医歯薬出版株式会社)」

構成する乾姜(かんきょう)細辛(さいしん)が循環促進で冷えを除くので、冷え性を治す代表的な処方。
構成する半夏(はんげ)乾姜、五味子(ごみし)がお腹を温めます。

ようするに、花粉症を発症する人が、いかにお腹が冷えているか!
私も腹巻しているので、奇跡的に快調です。

2015年02月24日

花粉症の時期に併用してはいけない漢方

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漢方は作用が穏やかで副作用が出にくいは、ウソです。

今日は天気予報で花粉の量が多いといわれていますね。
花粉症の症状は、鼻炎だけでなく喘息もあります。
喘息治療は現在吸入剤が主流です。
吸入薬は局所に作用し、血中濃度に影響しないので、ドーピングに引っ掛からずスポーツ選手も使用しています。
喘息の発作時に頓用で使用するβ₂-アドレナリン受容体刺激薬があります。
これは吸入と内服があり、気管支拡張作用があります。
発作時に使用するのですが、「心臓がバクバクして苦しい・・。」という患者さんがいます。
このようなとき、ぜったい使用してはいけない漢方が、麻黄(まおう)を含む方剤で、この方剤は有名なものばかり!
葛根湯(かっこんとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)が併用してはいけない方剤です。
心疾患を悪化させるからです。

文献によると
「麻黄はエフェドリンを含有し、交感神経興奮様作用があり、動悸、頻脈、不眠、興奮を起こすことがある。
気管支ぜんそくなどでβ交感神経刺激剤を服用中の場合、併用には注意が必要である。心疾患を悪化させる可能性も考えられるため、心疾患には慎重な投与が望まれる。(中略)
葛根湯は感冒に広く使用されている処方であるが、前述したような症状を起こす場合もあり、安易な使用は慎み、適応症例を選ぶべきである。(漢方薬理学 南山堂 p77)」

花粉症のファーストチョイス小青竜湯も麻黄を含むので、安易な使用は危険です。
お薬手帳を活用してください。

2015年02月23日

温活代表当帰の花粉症作用

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温活生薬の代表は当帰(とうき)です。

やはり冷えと花粉症は関連していますね。
お腹が冷えている人は、花粉症が強く出ることが経絡測定でわかりました。
それで、昨年から腹巻を義務付けています。
腹巻でお腹を温めると、花粉症がほとんど出ません。

これは和漢薬にも言えることで、脾経をあたためる生薬は、同時に効能に抗アレルギー作用が記載されています。
そのような生薬の一つに当帰(とうき)があります。
当帰はセリ科トウキの根。
当帰芍薬散は隠れた花粉症のベストセラーです。

当帰の抗アレルギー作用は文献によると
「当帰アルコールエキスおよび水製エキスは、腹腔内投与で血中のレアギン抗体産生を軽度抑制し、48時間homologous PCA に対するEvabs blue漏出を軽度に抑制する。(江田昭英、他:日薬理誌、69:88、1973)」

写真で当帰と写っているのは、当店おすすめの腹巻です。
岩盤浴に使われる鉱石を線維化して混紡しているので、ウールより温まります。
薄手なのでモコモコせず、太って見えないので私も重宝してます。
テレビショッピングの人気商品で、当店でもすでに3枚予約です。

2015年02月20日

アトルバスタチンと枳実とお薬手帳

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お薬手帳がないと人命を守れない時代です。

以前ネットで「お薬手帳をもらわなければ20円安くなります」という怪文書が拡散しましたが・・・。
あれこそ日本人滅亡を企てる陰謀論ではないかと、疑うような出来事でした。
今でも「要りません!」と激しく拒絶する人がいますが・・・。
ないと恐いんですよ~。

今日、歯科の処方箋を持ってきた患者さん。(男性)
「これ飲んでいるんだけど・・・。」
バイアスピリン、プラビックス、ランソプラゾール、アトルバスタチン・・・・。
私:お薬手帳はお持ちですか?
お客様:よくきかれるんだけど、もってない。

まあ歯科の薬との飲み合わせは問題ありませんが、今度口腔外科で歯茎の手術をするとのこと、
私:バイアスピリンやプラビックスを飲んでいることを説明しないと、大変ですよ。(出血注意)
  お薬手帳を作って、先生に見せてください。
お客様:歯だからきにしてなかったよ。お薬手帳って、そんなに大事なの?

ドラッグストアで胃薬買うときも、お薬手帳がないと大変!成分が重複するからです。
先日、日本橋薬剤師会の先生の講演で、東日本大震災の時にお薬手帳がある人はすぐに処方薬が出たが、ない人は6時間かかったとのこと。
ジェネリックが多すぎで、現場は大混乱です。

漢方もお薬手帳がないと、副作用を防止できません。
この患者さんはアトルバスタチンという高脂血症のお薬を飲んでいるので、枳実(きじつ)の入る処方で副作用が出やすくなります。(血中濃度が上がる。)

文献によると
「フラボノイドがCYP3A4を阻害することがヒト肝ミクロソームを用いた実験で認められ、naringin,naringenin,quercetinなどがin vitroで阻害作用を示すことが報告されている。(カンキツ類の化学成分とがん予防物質に関する研究:十一元晴 、School of Pharmaceutical Sciences , Mucogawa Women's University,2004)」

枳実はダイダイ科ナツミカンなどの未熟果実。
苦味健胃薬に使われ、大柴胡湯、麻子仁丸、排膿散などなど多くの方剤を構成します。
主成分のnaringinはアトルバスタチンやカルシウム拮抗剤の血中濃度を高めますから、併用できません。

上記のお客様にお薬手帳を作ってあげたら大喜び。
「大事にするよ!」と、セカンドバッグの奥のポケットに入れて、お帰りになりました。

2015年02月19日

花粉症に温活漢方が必要なわけ

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温活のすすめ

今年の当店のテーマは「温活しましょう」
経絡測定をして経験的に実感していますが、冷えている人があまりにも多い。
漢方の冷えは血流障害のことを言います。

花粉症の第一段階は、表寒という体表血管の収縮・汗腺の閉塞・筋肉の緊張です。
そのためには温めて、体表血管を拡張しなければなりません。

表寒の代表的な症状が、鼻水・鼻づまりです。

手足が温かくても、冷えている人が多数います。

冬でも冷たい飲み物を飲んだり、冷蔵庫の果物・生野菜、プリンやケーキなど、体を冷やす要素は日常生活にたくさんあります。
もう日常になっているので、いきなり大昔の生活に戻ることはできません。
私もフルーツ、お風呂上がりの冷たいドリンク、大好きです。

だから温活が大切!
花粉症も漢方の温活で乗り越えましょう。

小青竜湯という花粉症に使う方剤に、半夏(はんげ)が含まれます。
半夏はサトイモ科カラスビシャクの根茎。
脾胃を温めて水湿を除き悪心嘔吐に使われる生薬で、のどの痛みにも効果があります。

文献によると
「半夏アルカロイドはウサギの唾液分泌促進作用があり、これにより咽頭痛が緩和されると考えられている。(高部 登:岐阜薬科大学紀要、7:1279、1959)」


2015年02月18日

漢方プラス温活で花粉症も気持ちも

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漢方だけでも温活だけでもここまで結果が出ません。

「いわれたとおり(腹巻)やったらとてもらくになり、お電話しちゃいました。」
調胃承気湯(ちょういじょうきとう)+大建中湯(だいけんちゅうとう)を飲んでいる方。
お腹が冷えて、便秘薬が効かないということで、お腹を温める大建中湯と調胃承気湯(緩下剤)をブレンドし、お腹が冷えてスッキリしない時期は飲んでいました。
またストレスに弱い面もありましたが、元気はつらつ!
腹巻で温活し体の中から温める方剤を使用した今回、心も体もらくになりました。

もうひとり昨年からお腹を温めている人が、「鼻の調子がいい」と話していました。
気持ちも安定するようです。

お腹を温めることって、本当に大切ですね。

体の中から温める大建中湯を構成する山椒(さんしょう)は、拍動数を増加させて温める作用があります。

文献によると
「花椒(山椒と同類)の水およびメタノールエキスはマウス胎児由来の培養心筋細胞に対し、拍動数を増加させる。(Huang X , Kakiuchi N , Che Q , et al : Phytother Res 7 :41 , 1993 )」


2015年02月17日

ストレスで冷える人の温活漢方はコレ!

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同時に花粉症にも効果あり。

気虚はストレスなどによる機能(免疫を含む)低下状態ですが、寒証という冷えをともないます。
気虚の中でも中心になる気虚が、脾胃気虚という消化器系の機能低下状態。
原因の一つは肝気うつ血というストレスで脾胃が弱まること。
このような気虚による冷えには、六君子湯(りっくんしとう)が効果があります。

文献によると
「(ラットの)Reillyの電気刺激による胃潰瘍モデルにおいて、六君子湯が胃粘膜のoxidateve stressと脂質過酸化反応を抑制し、胃粘膜微小循環障害に対して改善効果をもつことを明らかにしている。(黒瀬 巌、他:第7回東京内科漢方研究会講演内容集、20、1991)」

六君子湯には花粉症に効果のある生姜・甘草も含まれています。

2015年02月16日

花粉症 寒証で温活必須!

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花粉症は温活すると漢方の効きもよく、症状がかなり和らぎます。

中医学の弁証によると、鼻閉・うすい鼻水は寒証の特徴です。
つまり温める方剤で、温活が必須!

寒証といっても自覚症状のある寒証と、まったく自覚症状がない寒証があります。
手足が冷たい人は自分が冷えているのがわかるので治りやすいですが、手足が温かいのに冷えている人は冷えを自覚できないので、悪化傾向にあります。
しかし薄いさらさらした、水のような鼻水が出るときは、どんなに手足が温かくても冷えがあります。
お腹と三陰交を含む足首を温め、温活をしながら漢方を飲みましょう。
すぐにらくになりますよ!

温活におすすめの生薬に、厚朴(こうぼく)があります。
これはお腹を温める作用とともに、抗アレルギー作用があります。
厚朴はモクレン科ホオノキの樹皮。

文献によると
「マウスによる接触性皮膚炎モデル(Ⅳ型アレルギー)を用いた実験で各種の生薬の抗アレルギー作用を比較した結果、唐厚朴の水エキスが最も強く反応を抑制し、その酢酸エチル画分では50mg/kgp.o.の用量で約50%の反応抑制がみられている。(江田昭英、西依健、永井博弐、他:日薬理誌、80:31、1982)」

2015年02月13日

花粉症 細辛の抗ヒスタミン活性

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漢方で温活

花粉症の漢方は温める生薬で構成されている物が多数あります。
その中の一つが、麻黄附子細辛湯(まうぶしさいしんとう)を構成する細辛(さいしん)。
これも温める働きがある生薬です。

細辛はウマノハスズクサ科ケイリンサイシン・ウスバサイシン・ウスゲサイシンなどの全草です。
細辛は体を温める働きがあり、抗アレルギー作用で有名で、小青竜湯や麻黄附子細辛湯など花粉症に使われる方剤を構成しています。
体を温める温活は、花粉症にも効果的です。

文献によると
「中国産サイシン水抽出物が感作モルモット肺切片からのアナフィラキシーメディエーター遊離を抑制する。(江田昭英、他:日薬理誌、66:366、1970)
kakuol(ウスゲサイシンの成分)とmethyleugeno(ウスバサイシン・ウスゲサイシンの成分)lが抗ヒスタミン活性を示す。(Kosuge T , et al : Chem Pharm )」

温活は、ワンコにも効果があります。
うちのワンコは寒さが苦手ですぐにお腹をこわし、血尿まで発症するのですが、腹巻で温活をはじめたらお腹をこわさなくなりました。
腹巻は岩盤浴に使われる天然鉱石を練りこんだ繊維で作られていて、人間のネックウォーマーがちょうどよいサイズになっています。温かいんですよ~。(ワインカラーのモコモコがそれ)

今日は8歳のお誕生日です。

2015年02月12日

花粉症 気虚の冷え

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温活のすすめ

インフルエンザが落ち着いたと思ったら、花粉症が流行りはじめました。
花粉症の原因はアレルギー。
症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒みが代表的です。
対処法は、免疫を調えること。

免疫能低下を漢方では気虚(ききょ)といいます。
特に免疫能低下の中心になるのは脾胃気虚という消化器の症候。
花粉症になる人の大部分は、脾胃気虚が進んで冷えが生じています。
この冷えは自覚症状がないので、とてもわかりにくいですね。

やはり「温活」が大切。

漢方で花粉症の温活におすすめの生薬は、「生姜(しょうきょう)」です。
文献によると
「(ショウキョウの成分6-gingerolの)これらの化合物は、アレルギーに深くかかわっている5-リポキシゲナーゼを強く阻害するが、その活性がシクロオキシゲナーゼのそれよりも100倍以上も低濃度で認められる点が注目される。(Kobayashi M , Ishida Y , Shoji N , et al : J Pharmacol Exp Ther 246 :667,1988)」

花粉症の症状が酷い人の特徴は、消化器症状もあわせもつこと。
そのような人は、特に温活をおすすめします。

2015年02月10日

温活で裏証のストレス対策

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裏証は臓腑の機能障害です。

裏証の症状の一つに「精神的ストレス」があります。(参考文献:中医学入門 神戸中医学研究所 医歯薬出版株式会社)
経絡を見ると、裏寒という臓腑の血流障害の人が目立ちますね。
下痢や食欲不振だけでなく、元気がなくストレスに弱いことが特徴です。
これには物理的な温活と、漢方による温活が効果的。

物理的な温活は、自分でできます。
それは、腹巻でお腹を温めることと、足首を温めること。
男性でも冷えている人が、目立ちます。

漢方による温活の一つに、人参があります。
人参は下痢や食欲不振など裏証に使われますが、神経系に対する作用でも有名です。

文献によると
「ラットで学習・記憶過程の改善、脳幹ノルアドレナリン・ドーパミン量の増加、セロトニン・cyclic AMP量の減少、フェニルアラニンの血液ー脳関門通過促進作用なども認めている。(Petkov W : Arzneim-Forsch 28 : 388,1978)」

ストレスに弱い人は、温活を!
温活した人は経絡の流れがどんどん改善しているのを、経験的に感じています。

2015年02月09日

温活で花粉症も! 麻黄ephedrine

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寒熱挾雑だと、冷えを見落とします。

寒熱挾雑とは、人体の異なる部位に寒証と熱証が同時にみられる場合をいいます。
例えば
口が渇く(熱)人の頭痛(寒)
胸焼け(熱)する人の下痢(寒)
顔が火照る(熱)人の腰痛(寒)

これが寒熱挾雑。

口が渇く、胸焼け、顔の火照りだけで判断すると、いつまでたっても漢方が効きません。
しかし本人に冷えの自覚がないので、厄介です。

経絡でみると、明らかに冷えがあることがわかります。
それで意識的に足を温めたり、お腹を温めるなど温活してもらうと、漢方の効きがとてもよくなります。

そろそろ花粉症の季節。
毎年、目と鼻の症状に悩まされたお客様が来店し、
「今年は花粉症の症状が出ない」と喜んでおられました。
意識的に温活し、漢方も飲んだ成果です。

温活におすすめの和漢薬に麻黄(まおう)があります。
心拍数の低下が低体温の原因の一つですが、文献によると
「(麻黄の主成分)ephedrineは交感神経興奮様作用を有し、心拍数、心拍出量の増加を示す。(秋葉 一美、宮本 篤、 鈴木 智晴、他:日薬理誌、75:383、1979)」
麻黄は花粉症にもよく効きます。

見かけが熱そうでも、冷えている人が多数います。
本人の自覚がなくても、経絡を見ると冷えている人が多数います。
温活、大事ですね・・・。

2015年02月06日

温活に微量のcinnamaldehyde

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この50年で、子どもの体温が1度下がっているそうです。

体温が1度下がると、免疫機能は30%に減少するので、風邪をひきやすくなったりアレルギーになりやすくなります。
体温が35度台の人、多くなりましたね。
そこで体温を36,5に上げる「温活」が大流行しています。
もちろん低体温だけでなく、冷え性の人にもおすすめ。

中医学入門(神戸中医学研究会 医歯薬出版株式会社)によると、低体温の原因のひとつが心拍数の減少と記載されています。(p94)

自分で簡単にできる温活は入浴法と小物による保温がありますが、これはネットや雑誌におまかせして、ここでは漢方による温活を説明します。

低体温の原因の一つが心拍数の低下ということですが、私も経験的に実感しています。
若い人だけでなく、年配の人でも低体温はけっこういるんですよ・・・。
今日来店した70代の男性が、低体温でした。
共通して、心包経・心経が虚証です。
病院では血液サラサラのためのエリキュースが処方されています。

漢方で心拍数を上げる生薬の一つに、桂皮(けいひ)があります。
文献によると
「50~500μg cinnamaldehyde(桂皮の主成分)は、摘出モルモット心臓を用いたLangendorff法で、心拍数を増加し、収縮力も増加がみられ、さらに冠血流量も増加した。(Harada M and Saito A : J Pharmacobiodyn 1 : 89 , 1978 )」
飲み物に桂皮を1粒入れるだけで、漢方の温活になります。

2015年02月05日

paeoniflorinとglycyrrhizinの配合比の裏付け

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現代科学的批判にたえうる基礎的裏付けについて。

毎月毎月、西洋医学では様々な医薬品が薬価収載されています。
西洋医学の創薬研究は基礎研究から臨床試験へたどるのに対し、漢方薬は臨床経験から基礎研究による裏付けが課題です。
それがないので、「怪しい」で終わってしまう・・・。
しかし基礎的裏付けのデータが、多く存在するのです。
漢方薬を求める人、取り扱う人の関心は「(西洋医学で治らない)病気にこの漢方が効く!」ということが中心で、基礎研究への関心は薄いのではないでしょうか・・・。
漢方薬のおかげで毎日元気に過ごせることは、この貢献を受けた人しかわからない・・・ではあまりにも勿体ないですね。
毎日目にした基礎研究のデータを、私の勉強を兼ねてご紹介したいと思います。
この基礎研究のデータこそ、現代科学との共通語になるからです。

今日は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の配合比について。
芍薬甘草湯は芍薬と甘草が1:1の配合比になっています。
芍薬の主成分はpaeoniflorin(PF)、甘草の主成分はglycyrrhizin(GLR)。
配合比1:1の成分含有量は、PF:GLR=1:2

これをカエル腓腹筋およびマウス横隔膜の摘出標本で神経筋シナプス遮断効果で比較する文献によると
「実験上、両成分の配合比を変えると、PF:GLR=1:2の割合が他の比PF:GLR=1:1、およびPF:GLR=2:1よりも最強の遮断効果を示すことがわかった。(Kimura M 、 Kimura I and Nojima H Jpn J Pharmacol 37 : 395 , 1985)」

2015年02月04日

「ホジュンで言ってた!」といわれたこと。

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韓国ドラマのホジュン、みんなにすすめられたのですが、通勤時間と重なり観れませんでした。

「まっさん」は観ているのですが・・・。
この冬、とても気になることがあります。
経絡測定をしてみると、大部分のお客様の経絡が滞ったまま!
時間をかけて漢方を探してみても、合うものがひとつも見つかりません・・・・。
偶然ですが、三陰交というツボを押すと、「痛い!」
そこで靴下の上からカイロを貼り、あたためます。
10分ほどすると、うそのように経絡が流れます。
この状態になると、おもしろいように漢方が見つかる。

「冷えがあると、漢方は効かない。」

とはなしたら、
「あ、ホジュンで言ってた!冷えがあるとどんな漢方も効かないんだって!」

韓国の名医も知っていたのね。
本当に冷えがあると、漢方は全く効きません。
手足が温かくても、経絡が滞っていたら、無自覚の冷えがあります。
カッコ悪いなんて言わないで、腹巻とズボン下で物理的に温めましょう。

写真は、冷え・悪寒に使われる附子(ぶし)です。

私は腹巻・爆温カルソン・上履き専用ムートンブーツで冷えを防御しています。
完全に「お・ば・さ・ん」。


2015年02月03日

人質事件を考える

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自分で責任を負うことはできません。

後藤さんが殺害され、その動画が公開されたことは許されない出来事です。
人質をとることも許されません。
後藤さんは戦地に入り、戦争の悲惨さ、犠牲になる子供たちを伝えた、勇気あるジャーナリストです。
そのことを十分理解したうえでお話しします。

外務省の3回もの渡航中止要請を受け入れず、シリアに入った。
「何があっても自己責任です」というビデオも撮った。
その後、人質に。

人質・・・判明すると、国を挙げての騒動になります。
そして日本だけの問題ではなく、多くの国を巻き込んでの大事件に発展する。
自分一人の問題ではなくなる。
自己責任とは、自分だけで責任を負えることであって、多くの人を巻き込むのは自己責任とはいいません。
少なくとも、家族を悲しませることになります。

この一連の事件を観ていると、病気も同じように思えます。
病気になる前は「自己責任だから」と、暴飲暴食、不規則な生活を続けます。
そして病気が発症すと・・・本人も苦しみますが、苦しむのは本人だけではありません。
親、パートナー、子供、職場・・・たくさんの人を巻き込むことになります。
もちろん保険医療ですから、国の損失も大きくなり、国民の負担へ発展します。
自分だけで責任を負うことは、不可能。

そのためには、普段から予防する意識が必要です。
自然治癒力を高めたり、免疫を賦活することで、人を巻き込むことを予防できます。
もちろん、病気になることを悪いと言っているわけではありません。
少しでもリスクを取り除く、努力は必要ではないでしょうか。

免疫賦活で有名な生薬のひとつに「当帰(とうき)」があります。
文献によると
「当帰熱水抽出液は、マウス多クローン性B細胞の非特異的活性化作用、B細胞の分化促進、ヘルパーT細胞活性化、抗体産生増強、マクロファージの活性化が認められた。(Kumazawa Y , Mizunoe K and Otsuka Y : Immunology 47 : 75 , 1982.)( Ohno N , et al : J Pharmacobiodyn 6 : 903 , 1983 )( Kumazawa Y et al J Pharmacobiodyn 8 : 417 , 1985 ) 」


2015年02月02日

胃腸炎大流行!黄芩湯

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インフルエンザと同じくらい胃腸炎が大流行しています。

例年は12月にノロウイルスが流行り、1月にインフルエンザが流行しますが、今年は例年のパターンが当てはまりません。
この時期の胃腸炎はウイルス性が多く、やはり治療薬はありません。
しかし胃腸炎は脱水さえ気をつけていれば、短期間で治るので、水分補給が大切。
普通の水は吸収しませんが、体液に近い塩分糖分濃度の経口補水液なら吐き気なく吸収します。

西洋医学に治療薬がないとき、和漢薬が助けになる場合があります。
つまり、私が得意の「全く飲まないよりマシ!」パターン。
とくにウイルス性の風邪や胃腸炎なら、免疫力を高める方剤をのむとマシになります。

今流行の胃腸炎に使われる方剤に、黄芩湯(おうごんとう)があります。
その主薬「黄芩」はインターフェロン様活性があり、そのことでウイルスを抑制していることを裏づけられると思います。

文献によると
「黄芩と甘草(他中略)エキスのマウス腹腔内投与により、血漿中にインターフェロン様活性とIL-6誘導が認められ、その活性はメタノール不溶性画分に存在する。(Matsuura K , Kawakita T , Nakai S , et al : Int J Immunopharmacol 15: 237, 1993 )」