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菅野

菅 野 佐百合

  • 東北薬科大学 薬学部 製薬学科
    卒業
  • H13年度 薬剤師研修センター漢方薬生薬研修会 試問 合格
  • 薬局「秀ハーブラウンジ」
    取締役社長 管理薬剤師

■調剤業務に従事する傍ら、漢方薬・ハーブの研究を行う。
■自然療法・アロマテラピー・カウンセリング・フラワーエッセンスを学ぶ。
■漢方の希釈をマイペースで研究中。
著書に「超微量漢方パワーの奇跡」<廣済堂出版>、「難病を癒す免疫療法」(共著) <廣済堂出版>がある。

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2014年11月28日

桔梗末(ききょうまつ)かすれ声に即効性

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風邪をひいてかすれ声でお困りの方におすすめ。

急に寒くなり、風邪をひいて声が出ない人が多くなりました。
そのようなとき、桔梗末を2時間おきに飲むことをお勧めします。(1包1g)

私も今日はひどいかすれ声。
原因は風邪ではなく歯の治療です。
奥歯のかぶせ物を取り除き2週間そのままでいるのですが、ざらざらの奥歯が舌を傷つけ、炎症が舌からのどに広がりました。
そして、声までも出なくなり…。
そこで少し前に読んだ「桔梗」の文献を思い出し、「少量ずつ何度も投与」をしていたら、すぐに声がもどりました。
いつも嫌いな味の桔梗が、今日はとても甘く感じます。体にあっているのですね。

文献によると
「(桔梗は)化膿性炎症を自潰させるために臨床的に用いられるが、それに関連してサポニンの末梢血管拡張作用、局所刺激作用、抗炎症作用が実験的に確かめられている。(高木敬次郎、李殷芳:薬誌、92:951、1972;92:961、1972;92:92、969、1972;93:1188、1973)」

午前は電話をかけてきた人が驚くほどかすれていましたが、桔梗を飲んだ後はだれも気づきませんでした。

2014年11月27日

葛根湯(かっこんとう)皮膚温上昇作用

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手っ取り早く温まりたいとき

朝晩、寒いですね。
寒さに弱いうちのわんこは、お腹にカイロをつけてお散歩しています。
そうしないと地面の冷気をもろに受けて、お腹をこわしてしまうからです。
朝6時台、お散歩に行くとき、私も気合を入れて外に出ます。
でも最近の寒さは、気合だけではどうにも・・・。
そこで葛根湯を一服。
飲むとすぐに、からだがぽかぽかします。

文献によると
「健常なヒトでは葛根湯エキス(顆粒)2,5gを服用すると2分後から皮膚温が上昇し、15分後に最高値に達しその後下降したという報告もある。(原田正敏:治療学、14:857、1985)」

ユニクロ「ウルトラライトダウン」のインナーを着たようなポカポカ感があります。

2014年11月26日

葛根(かっこん)自律神経の安定化

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消化器系への安定化=自律神経の安定化

自律神経が乱れている人が目立ちます。
私もそのひとりかもしれません。
しかし自律神経は簡単に調えることができます。
それは、日の出とともに起床し、日没とともに寝ること。
と言えば簡単ですが、社会生活でにおいて、これほど不可能なことはありません。
和漢薬の助けがあると、社会生活を健康で送ることができます。

自律神経を安定化する生薬の一つが、葛根です。
葛根はマメ科クズの根。
文献によると
「消化器系に対する作用の基盤は含有するアセチルコリンに起因するムスカリン様作用に基づくものである。しかしながらこのエキス中のアセチルコリンは単一のものと異なり、熱分解やアセチルコリンエステラーゼ分解を受けにくく、安定化の状態に保たれるのでi.v.以外の投与でも作用が発現したものと考え得る。(中本泰正、斉藤晴夫、岩崎有紀:薬誌、95:1128、1975)」

葛根は発熱するので寒気に効きますが、一方解熱作用もあり、相反する働きが報告されています。
風邪シーズンに大活躍する生薬ですね。

2014年11月25日

薏苡仁(よくいにん)arabinogaractanおよび酸性多糖類の免疫活性

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活性多糖による免疫系の賦活作用

毎年思うのですが、受験や卒業試験・国家試験など人生を左右する時期は、激しい風邪シーズンです。
つまり人生を行き渡るには、修練に耐える精神力と強靭な肉体が必要であると理解できます。
また受験や国家試験に合格しても、それはゴールではなくてスタート地点です。
そこから過酷な社会生活が始まる・・・。
と厳しいお話しでスタートしましたが、体が元気なら何とでもなります。
強靭な肉体とは、外敵に対抗できる体内環境をもつこと。
それは「免疫活性」です。
免疫活性することで、風邪ウイルスをやっつけることができます。
それには知識と継続が必要。
和漢薬の活性多糖成分は免疫を賦活することが知られていて、多くの論文が発表されています。

薏苡仁はイネ科ハトムギの種子。
多糖類のarabinogaractanを含有します。
文献によると
「薏苡仁エキス錠をヒトに経口投与すると、末梢血中のナチュラルキラー細胞CD16⁺CD57⁻、細胞障害性T細胞CD³⁺CD56⁺の比率が増加し、抗ウイルス作用、抗癌作用の一部がこの細胞障害時の作用の増強によると考えられる。(金田達成、日高洋、柏井卓、他:臨床病理、40:179、1992)」

和漢薬の免疫活性成分にはarabinogaractanがたびたび登場します。
この活性成分に似た構造をアサムラサキから抽出した食品も販売されていて、好評です。

2014年11月21日

川芎(せんきゅう)ligustilide,cnidilide,senkyunolideの筋弛緩作用

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筋緊張性頭痛に川芎を含む方剤を使います。

筋緊張性頭痛は首や肩のコリをともなう頭痛です。
頭痛持ちの人、多いですね。
偏頭痛や群発性頭痛、そして頭痛の原因がくも膜下出血であることも・・・。
頭痛が続く場合、脳神経外科できちんと検査することをおすすめします。
自己判断で鎮痛剤を使用し続け、くも膜下出血で亡くなった人もいるからです。

検査して異常がないときは、漢方方剤でケアしましょう。
頭痛は比較的女性が多いのですが、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や四物湯(しもつとう)など婦人科系に使われる漢方方剤に、川芎は含まれています。
筋緊張性頭痛には、筋弛緩作用の医薬品が使われます。

川芎はセリ科センキュウの根茎。
精油としてligustilide,cnidilide,senkyunolideを含みます。
文献によると
「ligustilide,cnidilide,senkyunolideをラットに経口投与すると、中枢性の筋弛緩作用を示す。(尾崎幸紘、関田節子、原田正敏:日薬理誌、82:164,1983)」

川芎は皮膚温上昇作用も報告されているので、冷え性にもおすすめです。

2014年11月20日

桔梗(ききょう)口腔内投与と胃内投与による違い

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桔梗は鎮咳去痰剤として即効性があります。

生薬はプロドラッグとして腸内細菌の代謝がないと効かないものもありますが、サポニン(泡の部分)は直接作用する場合が多いです。
このところ風邪が多発し、咳のひどい人は
「処方薬を飲んでも咳が止まらない」。
そこで当店の自家製剤「感冒剤3号A」を飲むと、咳が止まるそうです。
そのわけは、2割以上がキキョウ末だからかもしれません。

桔梗はキキョウ科キキョウの根。
約2%がサポニンです。

文献によると
「サポニンは胃内に直接投与した場合は何の作用もなく、口腔内に少量ずつ何度も投与すると気道粘液の分泌が高まり痰の排泄を容易にするという結果が得られた。(高木敬次郎、李 殷芳:薬誌、92:951、1972;92:961、1972;92:969、1972;93:1188、1973)」

一方咳中枢にたいする効果は、腹腔内投与で発表されています。

飲むと、2度おいしいのかもしれません。
とにかく桔梗が入る製剤は人気です。

2014年11月19日

附子(ぶし)体温に対する作用

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冷える人が増加しました。

日ごとに寒くなりました。
今日は八味丸(はちみがん)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)など附子を含む方剤が出ました。
無自覚かもしれませんがこれを選ぶときは、不調の原因が「冷え」にあるときです。

附子はキンポウゲ科カラトリカブトの塊根。
日本産はオクトリカブト。
11月ごろ採取したものは毒性が最も低く、含有成分のhigenamineの含有量が高いそうです。

附子は冷えに使われますが、文献によると
「加工附子末(p.o)によって、ヒトは皮膚温が1~1,5℃上昇する。(白坂 昭、粕谷大智、杉田正道、他::Bio Med Thermology8:191,1988)」

附子は冷えだけでなく、心血管系・胃腸平滑筋・抗炎症作用・腎血管系・中枢作用・神経芽細胞・血糖などなど多くの論文が発表されています。
もちろん毒性に関する論文も多数ありますが、どれも安全に使用するための研究でした。

2014年11月18日

釣藤鉤(ちょうとうこう)ヒルスチンのカルシウム拮抗作用

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生薬資源の枯渇対策に!

70代の男性で、釣藤鉤の微量漢方を飲み続けている人がいます。
狭心症、腹部大動脈瘤、喘息があり、病院ではエリキュース(抗血栓薬)とアドエア(吸入薬)が処方されています。
微量漢方は15年、毎日からだの調整に使い続けています。
その成果がでているのか、年齢より10歳以上若く見え、目も耳も足取りも衰えることなく、同年代の方とはるかに差が出ています。
微量漢方で長年調整すると、こんなにアンチエイジングできるのですね!
微量ですから毎日のんでも、長年飲み続けても、費用の負担は軽く済みます。
費用の負担が少なければ、安心して飲み続けることができます。
体調が良くなるとやめてしまう人が多いですが、無自覚のからだのサビを防ぐために、微量漢方で飲み続けてほしいと思います。
「からだのサビ」は、1日ほったらかしただけで、無自覚のうちに悪化します。
だから油断せずに毎日調整してください。
それがアンチエイジングのコツです。
お肌もきれいになりますよ!

釣藤鉤のアルカロイドにヒルスチンがあります。
文献によると
「ヒルスチンは細胞内カルシウム貯蔵部位からのカルシウム遊離阻害、カルシウム貯蔵部位への取り込み促進を軽度におこし、これらも細胞内カルシウム値の上昇の抑制に貢献する。(Hrie S,Yano S,Aimi N,et al:Life Sci 50:491,1992)」

細胞内カルシウム濃度が上昇すると血管が収縮し、大動脈への負荷が高まります。
釣藤鉤はそれを防ぐ働きがあります。

2014年11月17日

細辛(さいしん)の抗アレルギー作用

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くしゃみをしている人が目立つようになりました。

朝・晩寒くなりましたね。
うちのわんこは寒さに弱いので、朝晩のお散歩時お腹にホカロンをつけています。
地面の冷えがお腹を直撃するからです。
ホカロンがないと、下痢をします。

同様にこの寒さは、人間の身体にもダメージを与えます。
電車の中で、くしゃみをする人、咳をする人が増えてきました。

友人が鼻を気にしていたので、「麻黄附子細辛等(まおうぶしさいしんとう)」を1包あげました。
すると、飲んですぐ鼻がらくに!
麻黄附子細辛湯を構成する生薬に、細辛(さいしん)があります。
細辛はウマノスズクサ科各種細辛の根付き全草を乾燥したもの。
体を温める働きがあります。

文献によると
「(細辛の成分)kakuolとmethiyleugenolが抗ヒスタミン活性を示す。(Kosuge T, et al:Chem Pharm Bull 26:2284,1978)」

抗ヒスタミン活性があるので、鼻水・くしゃみが止まるのですね。
花粉症・喘息に使われる方剤の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)にも細辛は配合されています。
また温める働きがあるので、冷え性に使われる当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)、苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」にも配合され、幅広く使われています。

2014年11月14日

大棗(たいそう)アポルフィン型アルカロイドの鎮静作用

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季節の変わり目に過敏な方。

急に寒くなると、朝起きられなくなる人。
雨が降るとだるくなる人。
秋から冬の季節の変わり目に、もの悲しくなる人。
それらは、変化に過敏になる体質です。
過敏で苦しむときは、大棗の鎮静作用でらくになりましょう。
大棗が入る甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)や苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)がよく効きます。

文献によると
「メタノールエキスより得られるアポルフィン型アルカロイドlysicanine(daechualkaloidC),nornuciferine(daechualkaloidE)には鎮静作用がある。(Ham BH and Park MH :Arch Pharm Res 10:208,1987)」

私も寒くなると朝がきついので、起床直後に苓桂甘棗湯をのみ、犬の散歩に行きます。
カフェインより目覚めがいいです。

2014年11月13日

桂皮(けいひ)cinnamaldehydeの内因性カテコールアミン遊離作用

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気温変化のストレスにおすすめ。

咳や喉、心臓が弱い女性のご相談。
今まで桔梗石膏(ききょうせっこう)などで対応しましたが、きちんと経絡測定で調べたら、「炙甘草湯(しゃかんぞうとう)」でした。
そこで朝は微量漢方、夜はエキス剤で1か月飲んでもらったら、咳ものども心臓も調子がよいとのこと。

炙甘草湯の構成生薬に桂皮(けいひ)があります。
桂皮はクスノキ科ケイの樹皮。
桂皮の成分cinnamaldehydeは以下の文献があります。
「cinnamaldehydeは心、血管系にも作用を示し、その作用は主に心での内因性カテコールアミン遊離作用が関与しているものと思われる。すなわち50~500μg cinnamaldehydeは、摘出モルモット心臓を用いたLangendorff法で、心拍数を増加し、収縮力も増加がみられ、さらに冠血流量も増加した。このようなcinnamaldehydeの強心作用は、β‐遮断薬のプロプラノロールで抑制され、レセルピンで内因性のカテコールアミンを遊離させ枯渇させた心臓標本では作用が消失することから、前述のようにcinnamaldehydeは内因性カテコールアミンを遊離させ、それを介して作用を発現しているものと思われる。(Harada M and Saito A :J Pharmacobiodyn 1:89,1978)」

咳・咽喉の調子がよくなったのは、炙甘草(しゃかんぞう)の効果です。
甘草だけだと浮腫みやすいのですが、炙がつくと浮腫みにくくなるといわれています。

2014年11月12日

半夏(はんげ)グルクロン酸誘導体・配糖体の鎮吐作用

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忘年会シーズンにおすすめ。

最近の若者は昔の若者のように、無理にお酒を飲まなくなりました。
アルハラ(アルコールハラスメント)という言葉があるので、強要できません。
しかし私の年代(昔の若者)は、会合=お酒の席です。
女性でも強い人がたくさんいます。
私はそれほど強くないので、茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)を飲んで、参戦します。

今日のお客様(女性)は、先月から微量漢方で六君子湯(りっくんしとう)を飲んでいます。
少しだけ逆流性食道炎気味だったからです。
1か月飲んだら、大分すっきりしました。
それだけではありません!
昨日ワイン類を9杯飲んだそうですが、今日もすっきり!
それで今日も六君子湯でした。
「忘年会、楽しく飲んでくださいね!」

六君子湯を構成する生薬に、半夏があります。
半夏はサトイモ科カラスビシャクの根茎の外皮を除去し乾燥したものです。
文献によると
「イヌに半夏を経口投与したとき鎮吐効果を示すが、その有効成分は水溶性のグルクロン酸誘導体と水溶性の配糖体によるとされている。(漢方薬理学 南山堂 p308 鈴木良雄)」

むかむかにもおすすめです。


2014年11月11日

山茱萸(サンシュユ)の黄色ブドウ球菌抑制作用

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寒くなると膀胱炎が増えます。

膀胱炎の原因菌は、大腸菌、ブドウ球菌類などがあります。
「ここ2.3日、トイレが近くて・・・」
というご相談でしたが、選んだ方剤は「八味丸(はちみがん)」。
八味丸を構成する生薬のひとつが山茱萸です。
山茱萸は、ミズキ科サンシュユの果実。
頻尿や、滋養強壮に使われます。
文献によると
「試験管内で黄色ブドウ球菌を抑制(高 尚蔭、他:Sience 110:11,1949;刘寿山主編:中薬研究文献摘要.p.56,科学出版社、中国、1975)」

微量漢方の八味丸でお客様に経絡測定で再チェックすると、見事滞りが流れました。

2014年11月10日

黄柏(おうばく)berberineのIgE抗体に対する作用と問題点

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謎が解明されつつあります。

黄柏はミカン科キハダの樹皮。
検証実験によると
「(オウバクの)berberineは、IgE抗体によるアレルギー性皮膚炎を抑制する。」また問題点として「(黄柏の)berberineは経口投与によって吸収されない」と記載されています。(漢方薬理学 南山堂p407永井博弌)

黄柏は梔子柏皮湯(ししはくひとう)を構成し、これは証が合えば痒みに即効性があります。
経口で吸収されないのに、なぜ痒みがとまるのでしょうか。

そのわけは、漢方薬の薬物動態論にあります。
例えば甘草(かんぞう)を例にすると、主成分のグリチルリチンの直接吸収はおこりません。
文献によると
「グリチルリチンの直接吸収は起こらず、ほとんど全てが腸内菌に摂取される。この腸内菌はグリチルリチンのグルクロン酸結合を加水分解し、グリチルレチン酸とグルクロン酸に分解する。グルクロン酸はそのまま腸内菌の栄養となるが、グルチルレチン酸は菌体から放出されて吸収される。(岡 希太郎 漢方薬の薬物動態論、漢方薬生薬薬剤師講座テキストー8.p95)」

この文献には黄芩(おうごん)由来のberberineの腸内菌代謝についても記載されています。
つまり経口で吸収するためには、自力では不可能で、腸内菌の助けが必要です。
また腸内菌の種類や量には個体差があり、全ての人が同様に代謝することはできません。
経口で吸収するためには、腸内菌が働きやすい腸内環境を整備することが大切です。
それは、快適な環境と栄養です。

梔子柏皮湯で痒みに即効性があった人は、快適な腸内環境と栄養で腸内菌が代謝し、経口で吸収できたからと推測できます。

2014年11月07日

芍薬(しゃくやく)のマクロファージ貪食能亢進作用

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感染性胃腸炎の感染が拡大しています。

冬の定番、ノロウイルスの感染がはじまりました。
ノロが鎮まると、次はインフルエンザです。
ノロウイルスは患者の吐瀉物が気化して、それを知らずに吸入することで感染が広まります。
もちろん、微量の吐瀉物に触れることでも感染します。
予防はマスク・手洗い、そして吐瀉物に遭遇したら近寄らないこと。
片づけるときは使い捨て手袋・マスクを装着し、50倍に薄めたハイターをかけて、作業してください。
患者さんのご家族は、トイレ・ドアノブ・食器を50倍に薄めたハイターで消毒すること。

不覚にも感染したら、脱水さえ気をつければ2日で治ります。
2日間は、激しく吐き続けます。
必ず経口補水液(水500ccに砂糖大さじ2杯塩小さじ4分の1)を飲み、安静にしてください。
吐き気は新幹線のように時速250キロでやってきます。(ほんとです。)
だから、常にビニール袋を持ち続けてください。
待合室の患者さんに「ビニール袋どうぞ」といっても、「けっこうです」と断られ、案の定吐かれてしまうことがしばしばあります。(涙)ご協力、よろしくお願いします。

漢方方剤で予防に有名なものは、「黄芩湯(おうごんとう)」です。
黄芩(おうごん)甘草(かんぞう)大棗(たいそう)芍薬(しゃくやく)で構成されています。
この中の芍薬には鎮痛作用と免疫賦活作用があります。
ノロウイルスはウイルス性なので、免疫力を上げることが大切。

文献によると
「芍薬エキスはマウスに炭素粒を静注し、貪食によるその排除時間をみる実験において、半減時間の短縮を示した。また、マウスの培養腹腔マクロファージの貪食能を亢進させる。(長尾 高治、他:日本生薬学会29年会講演要旨集、p.14,1982)」

抗原抗体反応は1~2日ほど時間がかかるので、その間ウイルスは100万個以上に増殖します。
抗原抗体反応のいらないマクロファージにがんばってもらいましょう!

2014年11月06日

白朮(びゃくじゅつ)ポリアセチレン化合物の胃粘液分泌促進作用

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消化管吸収の改善におすすめ。

うちに初めて来るお客様の多くは、病院の薬が効かないという人。
原因は?ということで経絡測定をすると、病院の処方薬に問題ないことが多数。
そうなると迷宮入りし、なかなか方剤が決まりません。
睡眠は?ストレスは?食事は?
とくに問題なさそうな人。
または「注射だとらくになります・・・。」という人。
どちらもある共通点があります。
それは消化管吸収できないほど、消化管が弱っている!!
薬が経口だと効かなくても、注射だと効くのは、消化管吸収できないからです。
そのような時は、消化管吸収を改善する白朮の方剤を使用します。
あまりにも弱っているので、微量漢方で使用することがコツ。

白朮はキク科オケラの根茎。
白朮の成分は分解されてポリアセチレン化合物になります。
文献によると
「胃潰瘍に対する攻撃因子と防御因子に対する白朮ポリアセチレン系化合物の影響を検索した結果、攻撃因子には影響なく、防御因子の胃粘膜の分泌を促進し、胃粘膜の保護作用を示すことが確認された。(鹿野美弘、他:平成3~6年度・東京都東洋医学研究事業報告書;Sakurai T,Sugawara H,Saito K,et al:Biol Pharm Bull 17:1364,1994.)」

2014年11月05日

麻黄(まおう)の節と節間の薬効差

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麻黄は謎が多い生薬です。

麻黄はマオウ科マオウの茎です。
麻黄を使用する方剤は葛根湯(かっこんとう)麻黄湯(まおうとう)小青龍湯(しょうせいりゅうとう)などなどポピュラーな方剤に使用されています。
鎮咳作用、抗アレルギー作用、鎮痛作用、頭痛発熱など、風邪の時期に大活躍。
麻黄の主成分エフェドリンは、日本人の長井博士が発見しました。
麻黄を使用するとき、必ず節の部分が除去されています。
節と節間で、何か違いがあるのでしょうか。

文献によると
「麻黄の節間および節の50%メタノールエキスの作用をマウスのヘキソバルビタール睡眠時間短縮、酢酸writhing抑制、カラニゲン浮腫抑制、ヒト腕の発汗促進、モルモット摘出気管のアセチルコリン収縮抑制について調べたところいずれも節間エキスが強かった。(笠原義正、ヒキノヒロシ:生薬誌、38:159、1984)」

つまり節は、効き目が弱いということですね。
と、シンプルな結論ほど難しいものです。

2014年11月04日

大棗(たいそう)のアポルフィン型アルカロイド

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不安感におすすめ。

昨夜のテレビタックルは、ストーカーについて。
世間を震撼させる事件が後を絶ちません。
実際にストーカーだった女性が出て、自分の体験を話していました。
現在は病院の治療で脱し、なんとも思わなくなり、今度は支援するために勉強中とのこと。
専門家によるとストーカーは脳の前頭葉の障害で、抑制系が働かないそうで、薬物依存と同じ治療をするそうです。

いろいろ不安が絶えない毎日、穏やかに過ごすには、大棗がおすすめ。
大棗はクロウメモドキ科ナツメの果実です。
文献によると
「メタノールエキスより得られるアポルフィン型アルカロイドlysicanine,nornuciferineには鎮静作用がある。(Ham BH and Park MH :Arch Pharm Res 10:208,1987)」

私は休み明けなど気分がのらないとき、大棗を含む方剤を飲むと、すっきりします。
今朝も飲みました。