菅 野 佐百合
■調剤業務に従事する傍ら、漢方薬・ハーブの研究を行う。
■自然療法・アロマテラピー・カウンセリング・フラワーエッセンスを学ぶ。
■漢方の希釈をマイペースで研究中。
著書に「超微量漢方パワーの奇跡」<廣済堂出版>、「難病を癒す免疫療法」(共著) <廣済堂出版>がある。
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知っていると便利な情報です。
経口補水液は「飲む点滴」としてOS-1などの商品名で販売されています。
下痢・嘔吐などのとき、脱水症を防ぐために使用します。
主に薬局で販売しているのですが。
夜中や早朝に急な嘔吐・下痢が起きた場合、買い置きがな~い、まだ薬局やってな~い、症状が酷くて買いにいけな~いとき、どうしますか?
実は経口補水液は砂糖と塩があれば簡単に作ることができます。
500ccのペットボトルに水を400cc入れます。
そこに砂糖大さじ2杯強、塩小さじ4分の1を入れて、ふたをしてふるだけ。
お好みに合わせてレモン汁などを配合すると美味しくなります。
ノロウイルスなどの急性胃腸炎やインフルが大流行中ですから、ぜひ活用してくださいね。
微量漢方の黄連(おうれん)を加えると、完璧です!
このところ便秘の人が増えています。
この場合、当然便秘薬で問題解決しそうですが、そんな単純な問題ではないのです・・・。
普段はそれほど便秘しない人たちなのですが。
そこで香りで選んでもらうと、なぜか大建中湯(だいけんちゅうとう)に人気集中。
大建中湯は人参・蜀椒(しょうくしょう)・乾姜・膠飴(こうい)で構成された方剤です。
蜀椒はサンショウ、膠飴は麦芽の飴、乾姜はショウガを乾燥させたもの。
この4種類の生薬の配合は、お腹の冷えに即効性があります。
つまり、選んだ方剤から生体分析をすると、これを選んだ人はお腹が強烈に冷えていて、それが便秘という症状で現れたのです。
下痢だとすぐにお腹を冷やした!とわかりますが、便秘だとわかりにくいですね。
そういうわけで、単に便秘薬を飲むだけでは問題解決しません。
同時にお腹を温めないと・・・大建中湯と併用すればベストです。
このところ寒い日が続いてますから、お腹冷えている人が多いと思います。
写真は、サンタ姿のポニーちゃんたち。
お腹を温めて、楽しいクリスマスをお過ごしくださいね。
湯気を有効活用し、アロマの吸入とバスタイムを同時にしちゃいましょう!
精油は買ったけど、使ってない・・・と、宝の持ち腐れになっている人がけっこういます。
理由を聞いてみると、「まだ、ディフューザーを買ってない」など器具がないと使えないように考えていたり、難しくとらえていたり。
せっかく買ったのだから、この冬こそは有効活用してください。
簡単な使い方は写真のように掌に塩をのせて、これに精油を5滴たらし、お風呂に入れます。
かんたんバスソルトです。
お湯で温まりながら、湯気とともにアロマを吸入するので、一石二鳥。
のどが痛くなるこの時期におすすめは、ローズウッドです。
知る人ぞ知る成分はゲラニオールですから、とてもらくになります。
「菅野さんは、風邪ひかないでしょう?」とよくきかれますが、答えは「毎日ひきまくってます。」
でも、せきや熱・鼻の症状は出ません。
何が違うかというと、風邪のとらえ方が違います。
私が風邪と感じるのは、「寒に傷(やぶ)られたとき」です。
「寒い!」と感じたら寒に傷られているので、私にとっては風邪です。「やられた!」です。
昨日から突然寒くなったので、寒に傷られっぱなし・・・。
このときに漢方を飲むので、症状に至りません。
これが、風邪の症状を出さないこつ、一般には風邪をひかないこつですね。
症状が出てからでは、治りにくくなります。
「さぶっ!」と感じたらおすすめの微量漢方は麻黄(まおう)杏仁(きょうにん)桂皮(けいひ)甘草(かんぞう)そして、のどに不快感があれば桔梗(ききょう)を一粒ずつ飲みものに入れてお飲みください。
好きな香りの生薬だけ選んでくださいね。
有効率80%です。