腸内細菌と漢方の薬物動態1
例えば、写真の文献(東京薬科大学薬学部教授 岡 希太朗氏 漢方薬の薬物動態論より)によると、
「グルクロン酸抱合体であるバイカレンは小柴胡湯中(しょうさいことう)のものではない。
小柴胡湯のバイカレンは腸内菌に加水分解されて吸収され、再度抱合されたものである。」
バイカレンは小柴胡湯の構成生薬オウゴンの主成分です。
抗炎症・抗菌作用・抗アレルギー作用があるといわれている成分です。
このバイカレンは、単にオウゴンを飲んだだけでは吸収されず、腸内菌によって代謝されないと産生・吸収することができません。
年末から乳酸菌のびっくり体験が多かったため、昔の文献を紐解いてみました。
当時は素通りしていた内容ですが、体験して考察してみると、あらためてびっくり!
私たちは「菌」というと病原菌ばかりイメージしてしまい、抗菌剤で無菌状態を維持し続けていますが、腸内細菌を調べると、大腸菌は0,1%に過ぎません。
残りの99%の菌は、食物繊維を発酵させて栄養を作ったり、抗菌剤を作ったり、高脂血症を防いだり、大活躍です。
今日からシリーズで、腸内細菌についてお話しようと思います。
昨年からのインフル騒ぎで行き過ぎた抗菌がなされています。
でも、ある程度のリスクは仕方がありません。
要は、その中でいかに体内環境を整えていくかということです。
実験で使われている無菌マウスには、無菌であるがゆえに免疫力がまったくないのです。
抗菌時代には、良質な菌を補給することが大切です。
