観察の漢方医学・推理の西洋医学
西洋医学と漢方医学の基本的違いは「観察」と「推理」にあります。
漢方医学を理解するポイントはここです。
数学の「定理の証明」に慣れきった私たちは、観たものをありのまま受け入れるのは至難の業。
「医学にかかわらず西洋の科学が犯してきた間違いの一つは、検証できることしか事実として認めなかったということで、検証できない部分については錯覚だ、誤認だで片付ける傾向がありました。その逆に、結果として検証できない部分を経験的に蓄積し重視してきたのが漢方、もっと正確に言えば中国思想に基づいた中国医学ということができます。
(中略)知らないことを勝手に憶測しない、見たものしか語らず、また考えない、それが中国思想であり、漢方医学は良くも悪くもその思想の上に積み上げられているのです。」
(糖尿病の漢方療法 張明澄・佐藤六龍 共著 東明社)
推理する習慣を手放す作業が、漢方医学を勉強する第一歩です。
