
菅 野 佐百合
■調剤業務に従事する傍ら、漢方薬・ハーブの研究を行う。
■自然療法・アロマテラピー・カウンセリング・フラワーエッセンスを学ぶ。
■漢方の希釈をマイペースで研究中。
著書に「超微量漢方パワーの奇跡」<廣済堂出版>、「難病を癒す免疫療法」(共著) <廣済堂出版>がある。
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西洋医学と漢方医学の基本的違いは「観察」と「推理」にあります。
漢方医学を理解するポイントはここです。
数学の「定理の証明」に慣れきった私たちは、観たものをありのまま受け入れるのは至難の業。
「医学にかかわらず西洋の科学が犯してきた間違いの一つは、検証できることしか事実として認めなかったということで、検証できない部分については錯覚だ、誤認だで片付ける傾向がありました。その逆に、結果として検証できない部分を経験的に蓄積し重視してきたのが漢方、もっと正確に言えば中国思想に基づいた中国医学ということができます。
(中略)知らないことを勝手に憶測しない、見たものしか語らず、また考えない、それが中国思想であり、漢方医学は良くも悪くもその思想の上に積み上げられているのです。」
(糖尿病の漢方療法 張明澄・佐藤六龍 共著 東明社)
推理する習慣を手放す作業が、漢方医学を勉強する第一歩です。
連日の猛暑ですが、お元気ですか?
熱中症予防に西瓜をおすすめします。
西瓜(せいか)はスイカのこと。
この果肉・果汁はりっぱな漢方生薬です。
効用は解暑除煩・止渇利小便です。
漢字を見ると、なんとなーく意味がわかるような気持ちがしませんか?
文字のイメージで充分、充分!
つまり暑さによる疲労や、利尿を促します。
それから脱水を防ぐ働きもあります。
利尿なのに脱水を防ぐ?と疑問に思われるかもしれませんが、これが天然物のすごいところで、自動調節がなされているのです。
ところで私は暑くなったとたん、明け方にふくらはぎがひどくつるようになりました。
マッサージの先生に尋ねたところ、「水分不足でなる場合がありますよ」といわれ、その日からスイカを食べたら、ピタリと足がつらなくなりました。
8月5日の世界ウルルン滞在記は、シルクロードの灼熱砂漠のオアシス「トルファン」でした。
トルファンは40度を越える過酷な環境ですが、皆明るくて元気です。
その秘密は1日3個は食べる西瓜にありました。
でも、日本では食べ過ぎに気をつけてくださいね!
私は以前食べ過ぎて、急性胃炎で苦しみました。
適量を食べてください。
当店では試食して自分に合う漢方を探しますが、たまにどれを試食しても見つからないときがあります。こんなときこそ微量漢方の出番です。
(漢方エキス剤試食風景)
私「これは?」
お客様「まずーい!」
私「じゃあ、これは?」
お客様「にがーい!」
こんなやりとりが続くことがあります。
このようなときは「気」の滞りがある可能性が大。
無理にエキス処方を選ぶことは、避けなければなりません。
今日も全身が重い感じがして、やる気が出ない10代のお客様のご相談でしたが、「気」にアプローチした矢先にトイレの回数が増え、みるみる身体が軽くなりました。
気のアプローチとは、微量漢方・アロマオイル・エッセンスなどなど・・・。
なによりも本人が「治したいです」と意思表明したことが、効果に結びつきました。
やる気を出して、宿題にプールに、楽しい夏休みになるといいですね。
上の写真は、試食用漢方エキス剤サンプルです。
「夏なので、足を出したいんです。」
夏らしい悩みで、ほほえましいですね。
静脈瘤のご相談でした。
静脈瘤は立ち仕事や妊娠で、足の静脈の流れが圧迫され、弁の働きが悪くなって逆流して現われます。
「スパッと効くのが欲しいのですが。」ということですが、残念ながら漢方では引っ込めるのは無理。
しかし血管のトラブルの場合、足だけの問題ではなく、全身の血管に問題がある場合が多いので、ほったらかしておくと循環器系の大きな病気になる場合もあります。
そうでなくとも身体がだるかったり、手足が冷えたり、頭痛がしたり・・・。
これを未病というのですが、それを改善するのが漢方薬です。
浮腫み傾向のとき、瘀血のとき、弁の働きが弱いときなど、原因別に漢方処方があるので、お悩みの方は一度試食にいらしてくださいね!