NK細胞は量より質
NK細胞だけでなくすべての免疫細胞に共通していえることは、量より質が大切ということです。
血液の白血球に免疫細胞は属しているのですが、白血球の数が8000あっても風邪をひく人はたくさんいます。1800しかなくても、かぜをひかない人もいます。
なぜでしょう?
「白血球が2000しかありません。大丈夫でしょうか?」(正常値3500から11000)
という質問がよくあります。
私の経験からお話しすると、8000あってもだめな人がいるし、300(!)でも元気な人がいました。
免疫細胞に元気があれば、数が少なくても大丈夫なのです。
このことをNK細胞で説明すると、NK細胞は単に存在すれば働くかというと、そういうわけではありません。
NK細胞の中にグラニュールという顆粒が分泌されて、はじめて働くのです。
グラニュールが出ない状態のNK細胞は、寝ているのと同じで、全く異物を排除できません。
NK細胞が100あってもグラニュールが出なければ異物を排除する作用はゼロです。
しかし、NK細胞が10しかなくてもすべてがグラニュールを分泌すれば、その効果は絶大です。
なぜならひとつのNK細胞で、同時に複数のがん細胞をやっつけるほど、殺傷力が強いからです。
量より質が大切なのです。
ちなみに、グラニュールは弾丸にたとえられて、ガン細胞を見つけると機関銃のように撃ちぬき、破壊します。
がん細胞を攻撃する免疫細胞は、もうひとつキラーT細胞がありますが、こちらは例えるとピストルです。
